なぜあなたは部下に好かれないのか?~相手のことを本当の意味で理解できているか。
『こう言ったら相手がどう思う?』を自問できているか。

組織の中で、部下を持つ立場のすべての人へ。。。
あなたはご自身の部下に好かれていますか?
回答がYESかNOかはさておき、以下の内容を少しだけでも読み進めてみてください。
『⚪︎⚪︎はなんだか自分のことを避けているような気がする。。俺、なんかマズイこと言ったかな?』
このように考えているということは、あなたはまだご自身のことを改善できる余地があります。
そして、この記事タイトルに心惹かれてお読みいただいている時点で、
職場における部下との関係性を改善できる可能性が大いにあるでしょう。
逆に言えば、そういった自覚ができてない人はそもそもこんな記事を読もうとも思わないし、
もっといえば、永久にこの視点に辿りつかないわけです。。

本業は会社員の40代ブロガー。
2019年から通算3年ほどコールセンターでの勤務を経験。
2年ほどオペレーターを務めた後、1年間SV(スーパーバイザー)として勤務。チームワーク構築に向けて改善案を提示しつつ、英語を駆使して外資系クライアントとの折衝に奮闘。
この先を読んで『自分はそうじゃない』とはっきり断言できる方はどれほどいらっしゃるでしょうか?
人はちょっとした“言葉のかけ違い"でひどく心が傷付く生き物です。
『えっ、こんなことぐらいで、、メンタル弱すぎだろ!』っていう考えを普段からお持ちの方は要注意です。
“言葉の暴力"というのは、あなたが想像している以上に多く存在します。
もちろん殴る蹴るなどの身体的暴力など論外ですが、
この“言葉の暴力"についても、もっと敏感になっていただきたいものです。

『じゃあ、どういう言葉ならOKで、どういう言葉ならNGなんだ?』と聞きたくなるかもしれませんが、
一概にこの言葉が正解!なんてのはないと思ってください。
なぜなら、同じ言葉でも相手によって、その場の立場や状況によっても異なってくるからです。
一つ例を出しましょう。
あなたの部下のAくんが、月の営業成績が振るわず、自信を失くしているとしましょう。
あなたならこの場合、どういう言葉を投げかけますか?
① 『何やってんだよ!お前、次はねえからな!来月もこんな成績だったら、覚悟しとけよ!』
②『お前一体どうしたんだよ!もっとできるはずだろ。期待してるからな。』
③『まあ、そういう時もあるよ。気にせず、また次頑張ればいいさ。』
さてこの場合、あなたが部下にかける言葉に最も近い選択肢はどれでしょうか?
① 『何やってんだよ!お前、次はねえからな!来月もこんな成績だったら、覚悟しとけよ!』
これはそれこそ、“言葉の暴力"ですね。
パワハラと訴えられて当然。論外です。
一見、②『お前一体どうしたんだよ!もっとできるはずだろ。期待してるからな。』
これも部下の受け止め方によってはパワハラに近いようにも思えますが、
実はこれで正解の場合もあり得ます。
③『まあ、そういう時もあるよ。気にせず、また次頑張ればいいさ。』
この回答が最も部下を気にかけているように聞こえますが、相手の性格などによっては不正解になり得ます。
どういうことか、お分かりでしょうか?
それは、相手(部下)のことをしっかりと理解し、
もっと言えば、その部下との間に信頼関係を築けているか、
そこが大事なのであって、そこを理解できていれば、
②であろうが③であろうが、適切な声かけになってくるのです。

もしあなたの部下が、向上心が強く、周りから認められたいと思うタイプであれば、
②の言葉が逆に心を奮起させる要因となり、『よし、また頑張ろう!』と闘志を湧かせる可能性大です。
もちろん、あなたと部下との間に信頼関係ができている前提での話です。
このタイプの場合、逆に③の言葉はその部下を“できない可哀想な奴"と見下しているように受け取られる可能性があるので、逆効果に。

では一方、もしあなたの部下が、『自分はやっぱり営業に向いてないんじゃないか?』などと、
自己否定してしまうタイプだったらどうでしょう?
②『お前一体どうしたんだよ!もっとできるはずだろ。期待してるからな。』
この言葉はプレッシャーそのものでしかなく、
かえってパワハラと受け取られる可能性があり、
ますますその部下の能力やメンタルを潰してしまうことになるでしょう。
この場合、③『まあ、そういう時もあるよ。気にせず、また次頑張ればいいさ。』
この言葉で気持ちをフォローしつつ、しっかりと部下の本音を聞き出し、
仕事の適性に悩んでいるようなら、
場合によっては他部署への異動も検討してあげるのが、“デキる上司"というものです。
結局、相手にしっかりとコミュニケーションをとって向き合い、
相手の本質を理解しているか、が大事になってきます。
少なくとも、理解しようとする努力が大切です。
教えた"つもり"になっていないか?

『この前教えたばかりだろ!なんでこんなこともできないんだ!』
と、ご自身の部下に対して憤慨したことはありませんか?
部下に対して怒りを全面に出してしまうのは、あなた自身にとってもストレスなはず。
もしあなたがそれをストレスと感じないのであれば、かなりヤバいと思ってください。
それこそ、無意識のうちに大事な部下の心をへし折り、
あなたから気持ちが離れてしまう要因を作り出しています。
業務上あなたが教育したことを、部下があまり理解していないとしたら、、
もちろん、その部下の努力不足、あるいは仕事に対する熱意が足りない、などの原因もあるでしょう。
ですが、『お前の努力不足だ!』と早計に決めつけてしまうのは待ってください。
もしかしたら、その原因は部下ではなく、あなたにあるのかもしれません。
『この前ちゃんと教えただろ!なぜできない!』というセリフが出てくること自体、
“部下の理解度"を把握できていない可能性大です。
教育とは、あるいは指導とは、"教えて終わり"だなんて、まさか思ってませんよね?
残念ながら、『いや、そうだろ!それ以上何かすることあるのか?』という返答しかできないとしたら、
あなたもおそらくそういった教育(指導)を受けてきたものと思われます。。

“教えて終わり"という、あまりに一方的な、投げっぱなしレクチャーをするのではなく、
必ず“部下の理解度"を確認する癖をつけてください。
たとえば、教えたことに対して、いくつか質問を投げかけてみるとか、
共有した内容について自分なりに資料にまとめてもらうとか、
一方的な教育ではなく、必ず部下からのフィードバックを求めてください。
そうすれば、あなたの部下がどこを理解し、どの部分を理解できていないか、おおよそ把握できるはずです。
そして、この段階でも、『だからさっき教えただろ!』などと高圧的な言葉を発するのは避けましょう。
そんな乱暴なコミュニケーションを用いても、
互いにストレス度を高めるだけで、何も生産的なことはありません。
なぜ理解できない箇所があるのか、根気強くヒアリングし、
相手が理解しやすい言葉に置き換える、などの工夫が必要です。
『いや、なんでそこまでしなきゃいけないんだ?俺が教わった時はもっと雑だったぞ!』
こう言いたくなるでしょうか?
そんなのは、あなたの部下にとっては知ったこっちゃありません。
いつまでもあなたの価値観を部下に共有しようとするから、
互いの関係性が、結果として仕事がうまくいかないのです。

“教えることは教わること"。
ズバリ、結論はコレです。
あなたの教え方を一方的に押し付けるのではなく、
相手とコミュニケーションを交わし、
どういう言葉をかけたらいいかを学び、
部下にとって最も理解しやすいように言葉を選ぶようにしてください。
はっきり言って、すぐにはできないと思いますし、
部下もあなたに心を開いてくれるまで時間を要するかもしれません。
いろんな部下と、いろんな人と謙虚に接して初めて身についていくものです。
上司だからと、単純に威張るのはやめましょう。
接する相手によって言葉を変える。
教え方を変えるのです。
そうすれば、最初は理解できなくても、
少なからず部下はあなたについていこうと思います。
あなたの熱意が伝われば、部下は努力しようと頑張るでしょうし、
関係性が悪くなることはありません。
少しずつ、仕事もやりやすくなっていくはずです。
あなたがどれだけ熱意を傾けても、一向に改善が見られなければ、
その時点で初めて、叱る、あるいは厳しい言葉を投げることも必要でしょう。
仕事が忙し過ぎて、そこまでコミュニケーションとってるゆとりがない、などというのであれば、
いずれ遅かれ早かれ、部下たちの気持ちが離れ、あるいは離職率も高まり、
会社そのものがうまくいかなくなる可能性があります。
決して、“教えて終わり"にしないことです。
結局、良好なコミュニケーションが大事。

ここまでお読みいただけたということは、ある程度、この記事の本質をご理解いただけたでしょうか。
あなたが今現在、部下に好かれてないとしたら(少なくともそう感じるのであれば)、
ここまで述べてきたような、良好なコミュニケーションが足りていないということです。
部下の気持ちを理解しようと努めたことはありますか?
ここまでさんざん偉そうに述べてますが、
私自身、かつては不用意な発言などで部下(あるいは後輩)の信頼を失ってきた一人です。
一度失われた信頼を取り戻すのは容易なことではありません。
こちらが心をあらため、なるべく部下の意に沿うような発言をしても、
手遅れな場合も往々にしてあります。
だからと言って、部下に媚びを売れとか、ご機嫌取りをしろとか、そういうことではありません。
あなたが業務上、大事な指示を出した時に、
部下が心から納得して120%の仕事をしてくれるのが理想です。
不用意な暴言などで相手にメンタルダメージを負わせ、
50%も仕事ができなかったなんて結論をあなたは求めますか?
部下から好かれたいとお考えであれば、
まず自分自信、常に謙虚な姿勢で何事も学び、
部下からの建設的な意見には耳を傾け、
チームとして仕事の総体的パフォーマンスが向上するように導いていくべきです。
それができるようになれば、
あなたは好かれるどころか、✨✨部下たちの尊敬の的✨✨となるでしょう。

いかがでしょうか?
普段のあなたの仕事ぶりは、部下との良好なコミュニケーションの上に成り立っていますか?
部下が質問しやすい雰囲気を作ることができていますか?
少しでも疑問に感じるのであれば、明日からでも見直してみるべきです。
急に接する態度を変えるのも、
もしかしたら警戒され、気味悪がられるかもしれませんが、
結果として職場の雰囲気はそれ以上悪くなることはないはずです。
たとえば営業成績だの、部署としての売上が全然目標に達していないとかであれば、
すぐにでも“コミュニケーションの取り方"から見直してみてください。
あなたが部下に慕われ、さらにチームとしての成績もアップするのであれば、
これほどあなたにとっても嬉しいことはないでしょう。
人は信頼され、大きな仕事を任されることで、ふだん以上の力を発揮することだってあります。
あなたが部下に投げかける言葉は、
使い方によってはメンタルダメージを負わせる剣となることもあれば、
逆に、その心を癒す魔法の杖となることもあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
途中で離脱することなくお読みいただいたということは、
少なからずご自身のこと、あるいは部下のことをなんとかしたい、という気持ちが強いのではないでしょうか。
(あるいは、すでに実践できている方かもしれませんね。)
日々、職場で良好なコミュニケーションを重ねていきましょう✨
あなたの職場が明るくなることを期待しています。