“我々自身がブラックな会社であってはならない”~『モームリ』が明かした退職代行会社のアツいホンネ~
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多忙を極める中、個人ブロガーとの面会にも応じる誠実さ。

2025年5月13日(火)。
この日、事前にメールでアポを取り、
『退職代行』で業界シェアトップを誇る『モームリ』(株式会社アルバトロス)さんを訪問、
いろいろと気になることを取材させていただきました。
そもそも私がなぜ、このような"訪問インタビュー"をしようと考えたのかと言いますと、、
他の記事でも少し触れていますが、
私自身、過去に『退職代行』を利用して退職した経験があります。
会社を辞めたくてもパワハラなどによる精神疾患が原因で、
まともに退職の意思を伝えられない人が実際にいること、
また、そういう環境を生み出しているブラックな会社を少しでもなくしていきたいと思ったこと、
『モームリ』谷本代表のお考えにもあるのですが、
事業を通して社会を良くし、
この『退職代行』そのものをなくしたいという気持ちに強い共感を覚えたこと、などが理由です。
私が今運営しているこのブログも、
まずは環境の悪い職場とはオサラバし、
企業に勤める方一人一人がビジネスコミュニケーションを中心としたスキルを身につけ、
楽しく充実した働き方ができるようになればという思いで、日々、記事を綴っています。

本業は会社員の40代ブロガー。
2019年から通算3年ほどコールセンターでの勤務を経験。
2年ほどオペレーターを務めた後、1年間SV(スーパーバイザー)として勤務。チームワーク構築に向けて改善案を提示しつつ、英語を駆使して外資系クライアントとの折衝に奮闘。
通算7度の転職を経験し、そのうち1回、『退職代行』を利用。
現在は職場環境に恵まれ、充実した毎日を過ごす。
今回は取材を通して、退職代行事業の現状と、今後の事業の展望などを中心に、
いくつか『モームリ』さんに質問させていただこうと、
勝手ながらお時間をいただくことになりました。
にしても、、
こちらの突然のメールに対し、しかもこんな個人ブロガーごときに、
よくまあ貴重なお時間を割いていただいたものです。
しかもGW明けで退職代行依頼者が増え続け繁忙を極めている最中なのに。。。
そのことにまずは驚くとともに、『モームリ』さんの真摯な対応ぶりに少し感動しました😢
あらかじめ共有いただいた住所を確認、会社を訪れると、まず目に飛び込んできたのが、
すでにYoutube動画で見慣れていた事務所前の光景。

そして谷本代表が執筆された書籍や、キャラクター『モームリくん』のぬいぐるみも。

その隣にあった、こちらのインターフォン。
私は別に『もうムリだっ!』と感じているわけではありませんが、
ここを押さないことには先に進みませんので。。😅
(※実際、私も過去に他社の退職代行に依頼した身として、
当事者ならばこのメッセージに大いに感ずるところあるでしょうね。)
川又さん自ら取材にご対応いただきました❗️

そしてこれまた驚いたのですが、
この日、こちらの取材にご対応いただいたのが、
すでにYoutube動画でお馴染みの川又さんでした!
まあ、動画をご覧になってない方はなんのこっちゃという感じでしょうが、、。
川又さんといえば会社の創業時から社長を支えているキーパーソンです。
(※実際、お名刺を頂いたのですが、『退職支援事業部 部長』という役職)
事前に谷本代表にも取材したいという、
たいへん恐れ多い希望を出していましたが、
この日はあいにく代表が所要重なり、お会いすること叶いませんでしたので、
代わりに川又さんが、ということだったようです。
(お気遣いいただき、ありがとうございます😭)
社内の様子も撮影✨

実は今回、インタビュー形式の取材だけではなく、
社内の撮影許可も事前にいただいていました。
川又さんのご案内で、ふだん社員の皆さんが働いている現場にもお邪魔させていただきました。
(※写真は『お客様の個人情報保護』のため、PC画面を塗りつぶしています。)

写真左側にある比較的大きな机と椅子が社長(谷本代表)のものですね。
この日はあいにくご不在でした。

このあとの取材で詳細を知ることになりますが、
退職代行のニーズが広まったことにより、
社員数(机と椅子の数)も大幅に増えたようです。
皆さまお忙しい中、お邪魔してすいません。お疲れ様です🙇♂️

休憩スペースの撮影もさせていただきました✨
実際、この時はスペース内で休憩されてる社員の方がいらっしゃったので、
くつろぎタイムを阻害しないよう、部屋の外側からの撮影のみとしました。
お邪魔いたしました。。
『あくまで私たちは退職の通知をしているだけ。』

社内の様子を撮影させていただいた後、
ここからは会議室の一部屋を借用し、
川又さんへいろいろと質問させていただきました⭐️
あらかじめ谷本代表に向けていくつか質問を用意していたのですが、
『代表に向けた質問にも答えられる限り回答いたします』と心強いお言葉をいただきましたので、
すべてぶつけてみました。
(川又さん、本当にありがとうございました✨🙇♂️)
※ここからは私シンが質問を投げかけ、それに川又さんが回答していく形が続きます。
Q1. 事業を始めるきっかけは?
(谷本代表向けに用意した質問)
シン: 退職代行事業を手掛けようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
川又さん: 2022年にサービスを始めたきっかけというのが、
前職が過酷な労働環境だったということもあり、
その時に退職代行サービスというものを知る機会があり、やってみようと思ったらしいです。
ただ、当時は"胡散臭い"というイメージがあったので、
各退職代行業者のいいとこ取りをして今のような形になりました。
あと、(代表が)1人で運転している時に『もームリ』という言葉がふと浮かんだらしいです。
シン: なるほど、ふと思い付かれたのですね。
確かに『モームリ』さんのサービスは内容もしっかりしていていいとこ取りしている感がありますね。
価格設定も良心的ですよね。
Q2. “非弁行為"に該当しないのか?
シン: 退職代行業は“非弁行為"にあたるのではないかという批判意見もありますが、
それに対してはどのように回答されていますか?
(※『非弁行為』とは、弁護士資格を持たない者が報酬を得るために、弁護士にしか認められていない法律事務を業務として行うこと。弁護士法第72条で禁止されており、法律相談や交渉事、代理行為が該当する。)
川又さん: あくまで私たちは退職の通知をしています。
例えば、無期雇用の場合退職の意思を伝えて2週間後に退職は確定するという法律があります。
本来は法律に則り退職は可能なので、交渉の必要はないんです。
シン: 『モームリ』さんでは団体交渉権を持つ労働組合と提携しているようですが、、。
川又さん: それはありますが、本当に必要があれば、、ということで、
今のところはそういうことには至っていません。
シン: なるほど、一応の備えとしてであって、どうしても交渉が必要な時に、というわけですね。
※そういえば、この点は確かに谷本代表がYoutubeでも解説されていたようです。『モームリ』さん自体に顧問弁護士がついているようで、この労働組合の内容についてもしっかり監修されています。
『会社側に危機感を持ってほしい。』
Q3. 今後の業界の展望は?
シン: 今後、この退職代行業界の展望をどのように見ていますか?
川又さん: この業界は本当になくていい、必要のない仕事とは思いますが、
現状を見る限り、まだまだなくなることはない、というのが現時点での見立てです。
また、企業側が『このままでは良くない』と思わせないとなぁという我々の意図があります。
社会的にもっと認知を広げて、会社側に危機感を持っていただければという考えで業務を行っています。
シン: なるほど。こういう認知が広まって、ブラックな会社も少しずつ労働環境を改善していく動きにつながればいいですよね。
Q4. 他社にない利点は?
シン: 他社と差別化できる(できている)要因はどこにあると思われますか?
川又さん: “透明性と安心感"を創業時から掲げていましたので、
Youtube動画なども通じて、社内の様子を見てもらうだけで、
安心感を利用者の皆さまには得てもらっているのかなと。
実は『サカイ引越センター』さんが退職代行利用者の引越支援をしようということで、
業務提携していまして、、
引越し料金を割安にしているんです。
実際、最近入社したうちの社員も、『サカイさんのサービスを利用しました〜』なんて言ってました。
シン: へぇ〜。転職に伴う引越し代ってバカにならないですからね。
サカイさんもこの動きを応援しようとしてるんですね🤔
Q5. 労働者側に向けた教育事業は?

シン: (谷本代表は)大学などで学生向けに講演もされておられるようですが、、
今後、労働者側に向けた教育事業などを展開するご予定はないのでしょうか?
川又さん: う〜ん、、学生に向けてですと、例えば、『会社の選び方』について情報を提供しています。
あとは、企業側から要望がありまして、
『係長レベルの方(現場でいう主任向け)に講演をしてほしい』という依頼もあったりします。
シン: そうなんですね。企業でも前向きに変えていこうという動きがあるのはいいことですね。
『実際に勤めている会社の情報に探りを入れたり。。』
Q6. 『MOMURI+』に対する反響は?
シン: MOMURI+の『退職代行利用実績』データを実際に活用されている方は多くいらっしゃるのでしょうか?
川又さん: 日々、いただいています。皆さん、転職の材料として知りたいと。
また、退職するべきか悩んでいるので、
今現在、実際に勤めている会社の情報に探りを入れたりする方もいらっしゃいます。
あと、企業からは『退職代行』をどれぐらい自社で使われているのか、という問い合わせも。
シン: あっ、実際に今現在勤務している会社の情報を、、、なるほど皆知りたがるのですね。
実際、この反響に対してどうお感じになられますか?
川又さん: 需要があるなと、つくづく感じています。
実際、企業から講演依頼内容を受けています。
離職防止とか、実際、退職する方がどのようなきっかけで退職したいか、とか。
シン: 企業側が依頼する背景には、世代間の価値観の違いなどもあったりしますよね?
川又さん: そうですね、Z世代の考え方とか、そこを理解するために、講演を利用される方も。
Q7. 『ムリサポ』サービスへの反響は?
シン: ご自身で退職ができるように支援する『ムリサポ』というサービスもあるようですが、
利用者からの反響はどうでしょうか?
川又さん: 『ムリサポ』もアドトラックを路上で走らせているため、Xでも反響がすごくあります。
これまでの相談件数は大体4,700件くらい、実際の依頼は180件くらいあります。
自分自身、どういうふうに上司とやりとりすればいいかわからない、
どう伝えればいいのか分からないなどという相談があります。
これは『退職代行』とは違って、女性の方が多いですね。
全体の6割くらいを女性が占めています。しかも、40代以上が4割います。
シン: へぇ。『退職代行』は新卒の方など、若い世代の人たちが多いみたいですが、
こっちは40代の方も多いんですね。。
やっぱり長く勤めている分、責任感みたいなのを感じて、
『自分でしっかり伝えたい』と悩まれる方が多いのでしょうね。
川又さん: それはあると思います。
シン: このサービスの料金はいくらでしたでしょうか?
川又さん: 料金は¥15,000になります。
これを利用してもやっぱり辞められないと考え、退職代行を利用する方もいらっしゃいます。
『退職代行はなくていい。』
Q8. 社員の皆さんも『退職代行』は必要ないと考えている?
(※ここからは川又さん自身への質問になります。)
シン: 谷本代表のお考えとして、“退職代行そのものをなくしたい"というのがあると思いますが、
モームリで働く社員の皆さまはそこに対して同じ思いなのでしょうか?
川又さん: そうですね、我々もなくていいサービスだと思ってますので、
そういう意味では同じ方向性で進めています。
Q9. 『モームリ』の職場環境は?

シン: 社長と社員の皆さんのコミュニケーションは取れていますか?
川又さん: 意外と距離感は近いですね。
ただ、1年前だと15人くらいだったのが、今は60名くらいに増えていますし、
取材も多く、社長も出張などで不在の時もあり、
以前ほどコミュニケーションとるのは難しくなっていますが。
シン: 60人もいるんですね。ますます多忙になり、なかなか話す機会もないでしょうね。
Q10. 社内の福利厚生は?
シン: 社内の福利厚生に関して、ここはというアピールポイントなどありますでしょうか?
川又さん: そうですね。バースデー休暇を設けています。誕生月には1日プラスでお休みを。
また新たに、退職金制度を導入しました。
退職金がない会社ほど、辞める人が多いというデータもありましたので。。
シン: なるほど、他社の事例を教訓にされているのですね。
『我々自身がブラックであってはならない。』
Q11. 社員の労働環境はどうか?
シン: たいへん忙しい毎日を過ごされているとは思いますが、
皆さんプライベートな時間はしっかり確保されているのでしょうか?
川又さん: シフト制でやっていまして、完全週休2日制です。
出勤時間は皆バラバラで、たとえば10時〜、12時〜、15時〜というのもあります。
シン: 24時間体制ですものね。逆に夜勤がいいという方もいらっしゃるんですか?
川又さん: 夜勤の方がいいという人もいますね。
シン: 皆さん、希望通りの勤務体制なのでしょうか?
川又さん: 人数も多いですし、シフトなのでなかなかすべて希望通りにとはいきませんが、
なるべく叶えるようにしています。
シン: 60人もいたらそうなりますよね。。
川又さん: 自社でも、採用面接時に正直に現状を伝えてます。
『1日にこれだけの電話件数を対応するんですけど大丈夫ですか?』と。
入社後に『違う』ということが起きないようにしています。
我々自身がブラックな職場環境であってはいけませんからね。
Q12. トークスクリプトはどのように作成したのか?
シン: 『退職代行』案件で各社にお電話をかける際のトーク内容に感嘆させられます。
実施時のトークスクリプトはどなたが作成されたものでしょうか?
川又さん: 誰というわけでもなく、一つずつ、皆で話し合って、今の形に出来上がったものです。
シン: なるほど、ありがとうございます。
これにて質問は終了です。ご協力、たいへんありがとうございました。
川又さん: ありがとうございました。
『退職代行』業が日本人の働き方を変えるのかもしれない。

記事の冒頭で少し触れていますが、、
『退職代行モームリ』さんのことはYoutube動画などでその内容をあらかじめ知っていました。
谷本代表の考え方や、社員さんたちの和やかな雰囲気など。。
“ブラックな労働環境をなくしたい"
“退職代行なんてなくていい"
その考え方に共鳴できたからこそ、『モームリ』さんの生の声を聞きたい。
会って真実を確かめたい。そう思い立ち、取材の依頼をさせていただきました。
私も過去(2018年)に他社の『退職代行』を依頼した人間です。
私と同じように心を病み、まともに出勤すらできず、職場に電話することすらできない、、、
そんな人たちが『それは単なるサボリじゃねえのか。』と罵倒される世の風潮をなんとかしたい、
そんな思いがありました。
実際、『モームリ』さんにお邪魔してみると、
インターフォンに反応し出迎えてくれた方もそうですし、
廊下ですれ違った3名の方もそうでした。
皆さん笑顔で挨拶を交わしてくれました。
そしてこちらの質問に回答していただいた川又さんの反応がすべてを物語っていました。
谷本代表がYoutubeで説明されていたように、
何も着飾らない、“ありのまま"の皆さんの姿がありました。
動画で見ていた姿、そのままがそこにありました。
こういう人たちにだったら、仮に今、
自分が『退職代行』を依頼するような状況であっても安心して任せられるだろうな、と。
この人たちに、世のブラックな会社を正してほしいと思いました。
また、自分は自分なりの目線で記事を書いていきたいと、そう思えました。
実際、退職代行の電話を受け、労務環境の改善に努める企業も少なからずあるようです。
この流れはまだまだ広がるでしょう。
完全になくなることはないかもしれませんが、
“パワハラ・セクハラの類は恥ずべき行為"という認知が常識になり、
世に言う"ブラックな会社"が激減していくことを望みます。
いや、そうしていかねばなりません。
この、『退職代行モームリ』から世に広まった労働環境改善の流れが一大ムーブメントとなり、
やがて日本人の働き方そのものを大きく変えていくことを期待しています✨😀
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